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広告とは何か?ネット広告の問題点とは?インターネット時代の「広告」のあり方を考える(1/6)

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※写真左から順
モデレータ:橘川 幸夫氏(デジタルメディア研究所)
スピーカー:山本 一郎氏(株式会社データビークル、楽天野球団、東京大学)
スピーカー:境 真良氏(国際大学GLOCOM、経済産業省)
スピーカー:柴田 喜久氏(日本出版販売株式会社 経営企画室)
スピーカー:林 光氏(知識創造工房ナレッジ・ファクトリー代表、元博報堂生活総研所長)
スピーカー:岡崎 太郎氏(株式会社アイティマネジメント会長)
※本記事は、ファンコミュニケーションズ広報ブログにて公開していた、2015年12月2日に開催したデジタルメディア研究所×ファンコミュニケーションズの共同プロジェクト「情報広告研究会」キックオフイベントレポートの転載記事となっています。

テーマ・ゲストスピーカー紹介

kitsukawa情報広告研究会のプレイベントということで錚々たるメンバーを集めました。山本一郎さんが遅れているということで、後から参加となります。まずは、情報広告研究会を開催する趣旨からご説明します。

現在ではメディアというとインターネットが中心ですが、インターネットの前はテレビが日本のメディアの中心だったんですね。テレビが普及したのが1959年。1959年は、一つのエポックになりました。今の天皇陛下が美智子さまとご成婚された年なんですね。言ってみれば皇室がキラーコンテンツ。当時は戦争経験者が大半で、皇室への思いはものすごく強いものがありました。そのご成婚をテレビで実況中継をするということで、みんながこぞってテレビを買ったんです。そこから日本は高度成長を迎えます。産業が発展して、大量生産の仕組みができて、日本が発展していくわけです。大量生産、大量消費…その間に大量広告というシステムが生まれました。それが日本のテレビの発展の背景にあります。

同時にですね、1959年には少年マガジンとサンデーが創刊したんです。これまで雑誌は月刊だったのが、週刊になった。月刊のサイクルが週刊になると、一気に時代のサイクルが加速したんです。それまではわりとゆっくり月刊を読もうという雰囲気だったのですが、毎週が楽しみになり、情報に追いかけられるようになった。情報のスピードが加速したのも、1959年だったんです。広告産業も日本社会の成長と共に発展し、電通・博報堂を中心に、巨大なサービス産業として発展していったんですね。

テレビ、新聞、雑誌、出版、文化というものがありながら、もう一つの革命が起きた。それが1995年ですね。インターネット、いわゆるWindows95が普及して、新しいメディアが生まれました。インターネットが一番はじめにビジネスになったのは、広告ではありませんでした。はじめはWeb屋。いわゆるライブドアなどといった、システムを組む会社です。同時にプロバイダという接続業者も出てきた。その中の一つにリムネットという会社がありました。その社長室にいたのが柳澤さんだったんですね。彼はインターネットの流れの中で、アフィリエイトを見つけて導入して、今や東証一部上場ですよ。巨大な産業に育て上げました。彼から、広告がどう変わってきて、どう変わっていくのかを考えたいと相談を受け、勉強会をやりましょう、と。僕らの時代認識やメディア認識を伝えたいという思いから、今日の開催に至りました。今回は色々な立場の方をお呼びしたので、それぞれの立場から、一つのお題に対して応えていく形式で進めていきます。ではまずは自己紹介から。

okazaki福岡から来ました、岡崎太郎といいます。通信販売のマーケティングコンサルタントをしています。商品開発や広告周り全般を見させていただいています。今日は零細企業の視点で、発言できたらいいなと思っています。
 
sakai経済産業省の境と申します。国際大学の席もあるので、ほとんどフリーに近い形です。組織の中では、エンタメ業界で起きている問題をピックアップして、それに対する対策を考える仕事をしています。
 
kitsukawa彼は学生時代からB級映画が好きで、サブカルの人なんですね。経産省の名前で、コミケに出展した経験もあるという(笑)。
 
 
hayashi林です。私は博報堂という大手広告代理店におりまして、2007年に辞めました。入社した1972年当時の博報堂の総売り上げは500億円。電通さんは大体博報堂の2倍強。総広告費で言えば、博報堂は5000億円くらい。電通の総広告費は2兆円。総広告費と言いますが、日本の総広告費というのは経産省や経団連でもなく、電通さんの統計なんですね。広告業界はなんとなく始まっちゃって、とりあえずトップ企業が統計をとらなきゃしょうがないかという感じで電通さんがやってくださっているんです。けれど、全部は網羅されていないと思っています。街の看板の広告が入っているとは思えないので、日本の広告費というのは電通が弾きだした数値のプラス1.5倍、携わっている人員も1.5倍から2倍だと思っています。今の僕の立ち位置としては、会社を辞めてしまっているので、アンチ広告というかですね、広告に対して自由にモノを言える立場になりました。今日は、マスメディアとしての立場からも発言しますし、群馬県立女子大学の講師などもやっているので、両方の立場から発言することもあると思います。
kitsukawa林さんは、博報堂の生活総研の所長をやっておられました。お父様が私の親友で、「情報社会」という言葉を作った林雄二郎さんの息子さんです。
 
 
shibata橘川さんとは15年のお付き合いがある、日本出版販売の柴田です。今日はピンチヒッター役としてきました。
 
 
kitsukawaこのように色んなメディアで活躍している人たちと一緒に、色んな角度で広告を考えて、広告の本質的なこと、これからの可能性について考えてみたいと思います。でははじめます。まず一問目。
 
 

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