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中小・ベンチャー企業でもできるCI・ブランド力を活用した採用戦略(1/4)

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株式会社フリーセル
代表取締役社長
木村 裕紀氏

1977年神奈川県生まれ。21歳の時にIT系ベンチャー企業へ入社。新規事業部にて株式会社フリーセルの創業者、武吉氏と出会う。その後個人事業主を経て、2005年に株式会社フリーセルへ経営陣として参画。2009年4月、代表取締役に就任した。2015年には、中小・ベンチャー企業の経営者向けにブランド構築の必要性や効用を解説した著書『ブランドファースト』を執筆。中小企業向けWebコンサルティングの第一人者として、自社での経験を活かしたブランディング・ソリューションを提供している。

中小・ベンチャー企業とブランディングの関係性

会社の成長とともにずっと寄り添う重要なテーマ

私たちフリーセルは、中小企業やベンチャー企業のブランド資産を預かって運用するサービスを事業としています。1年前には、中小企業やベンチャー企業も「ブランド」を第一にした経営をしようというテーマで、『ブランドファースト』という書籍を刊行しました。私たちは沖縄やシンガポール、ベトナムにもグループ会社を展開しており、グループ全体の社員数は300名くらいの規模の会社なのですが、私自身が経営を手がける中で、会社の成長とともにずっと寄り添う重要なテーマとして感じていたのが「ブランディング」や「採用」でした。

今回は「中小・ベンチャー企業でもできるCI・ブランド力を活用した採用力アップ講座」というテーマでお話をいたしますが、これからご紹介するブランディングの考え方や方法論には、自社の経験を織り交ぜながら実践的なものに作り上げてきたという経緯があります。それを踏まえて、「採りたい人財――当社では、会社にあらゆる分野で良い影響をもたらすことができる優れた人材を『人財』と定義しています――が訪ねてきてくれる採用ブランドの創り方」というところまでお話ができればと思っています。

「ブランディング=大企業の取り組み」は過去の話

ブランディングとは、顧客や消費者にとって価値のあるブランドを構築するための活動全般を指す言葉です。ブランドの特徴や競合する企業・製品との違いを明確することで、顧客や消費者の関心を高め、購買を促進することを目的とする意味合いがあります。

ブランディングというと、どうしても「大企業がやるもの」という印象が強いように感じます。ここには、“ブランディング=大企業=マスメディア”といった連想から、「ブランディングはマスメディアを使ってコミュニケーションを取れるような資本力のある会社が取り組むもの」というイメージがあるのだと思われます。こういったマーケットは電通や博報堂といった広告代理店が20世紀から作ってきたわけですが、今はデジタル領域で安価に見込み顧客とコミュニケーションが取れる時代なので、マス(大衆)に対してコミュニケーションを取ろうとしなくてもいいのです。

今の時代だから可能なコミュニケーション

フリーセルは2001年にスタートしました。それから15年が経っているわけですが、デジタルの発展とともに中小企業のあり方もずいぶん変わってきているなと実感しています。少し話が飛んでしまいますが、近年では「ゆるキャラ」を活用したご当地ブランディングや企業ブランディングが盛んに行われていますよね?ああいったことも、デジタルでコミュニケーションが取れるようになってきた時代だからこそ可能なアプローチなんじゃないかと思っています。

私が執筆した書籍では「ブランドというのは法人の“らしさ”みたいなもの」と定義しましたが、「自社の“らしさ”をターゲットに対して訴え続けていく活動」をシンプルに言い換えたのがブランディングです。ブランディングに取り組むと、人で言うところの人格(心理面における個人の特性)のようなものが法人にも「法人格」という形で表れてきます。その法人格を基盤にしながら一貫性を持ってコミュニケーションしていくことで、相手に安心感や信頼感をもたらしていくという効果があると考えています。

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