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教えて所長さん!ファンコミの情報科学技術研究所ってどんなところ?

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豊澤栄治〈Eiji Toyosawa〉
所属部署:サービス開発部 情報科学技術研究所 所長

横浜国立大学経営学部、一橋大学大学院国際企業戦略研究科卒。SPSS Japan、みずほ第一フィナンシャルテクノロジー(株)、外資系運用会社(Amundi Japan)での経験を活かし、金融の分析ノウハウをマーケティング分野に適用すべく2013年にWeb解析会社、2015年4月より現職。クオンツファンドマネジャーとして数理モデルに基づき2,000億円超の年金資産を運用。推しメンは、BABYMETAL、井上小百合(乃木坂46)、土生瑞穂(欅坂46)、岡田奈々、高橋朱里(AKB48)
著書:楽しいR、Rビジネス統計(翔泳社刊)年収1000万円の男と1か月で出会い、6か月で結婚する方法(CCCコミュニケーションズ刊)

─豊澤さん、本日はよろしくお願いします!本日は当社の情報科学技術研究所が何をやっている組織なのかなど、お聞きしていきたいと思います。
早速ですが、先日リリースしていた三大学との産学共同プロジェクトも情報科学技術研究所で進めているお話ですよね。どんな研究をしているか、素人でもわかるように解説いただいてもいいですか?

今回僕達がやったことなんですが、大阪大学・横浜国立大学・関西学院大学と進めてきた共同研究(LDAによる人工知能)の成果を共著しました。
その論文は、昨年バルセロナで開催されたICDMI2016というデータマイニングの国際会議のなかの研究会議で発表したものを元にしています。内容は、Webサイトの文章情報を活用し、トピックモデル(※)の一つであるLDA(Latent Dirichlet Allocation)によるWebサイトの自動分類手法の提案を行いました。

※トピックモデルとは文章の背後にある話題(トピック)を推定するもので、LDAはその代表的な手法。

その国際会議での評判も良かったことから、データマイニングやソーシャルネットワークに焦点を当てた論文集『The Review of Socionetwork Strategies』に投稿することになって、無事査読という審査を経て採択された、というのが今回のリリース内容です。

─ちょっと難しいですが、かなりアカデミックな功績なことがわかりました。当社はその論文にどういう形で関わったのでしょうか。

まず、ファンコミは広告配信の結果を分析した後で、我々が重要だと考えているURL情報を共有しました。
それから、3大学の先生とWeb広告配信サービスを提供する実務家の立場からディスカッションを重ねたり、論文に必要な数式のチェックを進めました。
うちのスーパーエンジニアで数学が突き抜けて得意な大森さんとか、技術力が鬼のように高いフルスクラッチな川崎さんにもたくさん協力してもらいましたね。

─当社のエンジニアもかなり活躍したのですね。
この共同研究は豊澤さんが入社された2015年にスタートしたんですよね。金融業界からWeb広告の世界に活躍の舞台を移した豊澤さんが、転職先にファンコミを選んだ理由って何ですか?

今の上司である二宮取締役から声をかけてもらいました。それがきっかけでファンコミについて色々調べたんですよね。
間接部門/アルバイト含めて、一人当たり売上高が1億円、営業利益率が15%超、保有現金が150億円、しかも未だに成長し続けている、ファンドマネージャーの視点から見ても凄い会社だな、と思いました。
研究開発やデータサイエンティストの採用に割ける予算の他、大学との共同研究についても任せて頂けるとのことで裁量が大きいことも魅力的でした。

─豊澤さんにジョインしていただくことも、新たな研究を始めることも、会社としては大きな決断だと思うんですけど、短いスパンでいろいろと進んでいったんですね。

そうなんです。あともう1つ僕がファンコミを選んでいる理由があって、
何よりファンコミってまだまだ未完成だったり不恰好な所があるんですよね(笑)。そこがいいなと思ったんですよ。

─あれっ(笑)

今までメガバンクや外資金融、Webベンチャーなど様々な組織を経験したり、ファンドマネージャーとして接してきました。ファンコミはこんなに綺麗な財務諸表なのに、イケイケ感ださないし、ギラギラもしていない。弊社のエンジニア酒井さんいわく「会社を好きになることを求めない会社」です。
だとしたら、もっともっと上手な見せ方あるのにな~、不器用だな~、「お化粧を知らない田舎の素敵なお嬢さん」という感じで、自分がファンコミにジョインして出来る事、しなければいけない事が想像し易かったですね。

僕のキャリアプランとしても、大企業とか、もう完成されている会社はほどほどに経験できたので、今度は出来かけの「まだまだこれから!」っていう可能性を感じられるところで仕事がしてみたかったんです。

─研究を始めるにあたって、まずはどんなことから取り組んだんですか?

まず、トレジャーデータ(※)を導入してファンコミが抱えているデータの棚卸しを始めました。1ヶ月で1,000億件を超える膨大な広告配信データを扱う必要がありました。

※トレジャーデータ:クラウド型データマネージメントサービス。ログデータの蓄積、集計、分析の他、多様な機械学習手法も実行できる。

それがまた、今思い返すと結構なスピード感だったんですが、僕が入社したのが4月で、その1週間後にはトレジャーデータとの打ち合わせを経てトライアルを開始。6月には正式採用してますね。そこそこな金額の研究開発投資でしたが当初の話の通りに承認してもらえたことに感謝してます。

─入社からたった2ヶ月の間で!

早いでしょ?(笑)で、補足をするとトレジャーデータ導入前って、実はファンコミの膨大なデータはAWSに無造作に溜め込まれてる状態で。溜まってはいるもののうまく活用できていなかったんです。
だから、まず最初にそのデータを自由に扱える仕組みを整えて、分析の基盤を作るという作業から入りました。

ユーザー数も当初は分析チームの3名のみでしたが、2年半で営業サポート、エンジニア含めて60名以上が利用するまでになっています。
他には、分析チームのメンバーを3→7名に増員、データサイエンスのインターン制度も実施させてもらいました。また、大学との共同研究についても当初予定通り任せて頂いています。

─そういえば、情報科学技術研究所って豊澤さんがジョインしてから名前変わりましたよね。たしか前はデータマイニングチームだったような。

そこは、トレンドに合わせた感じですかね。今でこそデータ分析や人工知能系って話題になってきている風潮が目立っていますが、その前からビッグデータブームだったり、機械学習ブームだったり人工知能ブームってちょいちょいあったんですよ。
で、その度に呼び方とか微妙なニュアンスが変わっていくんですね。ほら、ホットケーキを突然パンケーキって呼び始めたりする現象あるじゃないですか。あんな感じ。

流行り廃りもあり、『データマイニング』という言葉が浸透してきて、日常的に語られるのを通り越してなんなら言い回しとしてはちょっと古いよね、という空気になってきたんです。だったら普遍的な、漢字の名前がいいよね。となって名称変更しました。
名前に『研究所』って入れたのもちょっとしたこだわりがあって、メンバーに『研究員』としての仕事を意識的にやってほしい、って想いを込めています。『会社員』じゃなくて、主体的に論文読んだり分析したりする姿勢を持ってほしいな、って。名は体を表す、と言いますしね。

─では、情報科学技術研究所って純粋な研究機関として今後どんどんプロダクトから離れていくような構想があるんですか?

いえいえ、現状はそういう事ではないです。研究から生まれるいいプロダクトがあるのであれば、どんどんローンチしていきたいと思っていますよ。
今回の研究内容のWebサイトの自動分類も、nendやnex8のメンバーがやっている手動の運用や適切な案件と広告枠の組み合わせの選定とか、人の手がかかっているものを機械が自動的にやってくれる足がかりになる内容ですからね。まぁ、もはや人工知能って言っちゃおう。
こういう風に、研究内容はしっかりプロダクトに生かしていけるといいですよね。

─豊澤さん、ありがとうございました!

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