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PUBLIC RELATIONS BLOG広報ブログ

2026.02.06

社員インタビュー

競技も仕事も諦めない。FANCOMIが支えるパラ水泳・風間選手の挑戦





2歳から始まった、水泳という人生


―本日はよろしくお願いいたします。まずは、風間さんのプロフィールを簡単に教えてください。


風間
風間健太郎と申します。

現在はFANCOMIで週3日、総務として庶務業務に携わりながら、残りの週2日は競技活動として水泳の練習に励む生活を送っています。



ー水泳はいつから始めたのでしょうか?


風間
2歳のときに、姉の影響で始めました。



ーお姉さんがきっかけだったんですね。2歳からずっと続けているんですか?


風間
はい。
3歳のときに高所から転落する事故があり、頭部外傷により右半身麻痺となったのですが、それ以降も水泳は続けてきました。



ー大きな出来事だったと思いますが、それでも水泳を続けようと思えた理由は何だったのでしょうか?


風間
当時のコーチの存在がとても大きかったです。

その方が「水泳の練習では今までと変わらず対応する」と言ってくださって。その言葉を聞いて、母も「続けさせよう」と思ったそうです。



ーそこからどのようにして選手を目指すようになったんですか?


風間
中学生の頃に障害者水泳チームに所属したのですが、そのチームがパラリンピックをはじめとした大きな大会への出場を目標に掲げている団体だったため、自然と「選手を目指す」という意識を持つようになりました。

また、自分自身の中で本格的に競技者としてのキャリアを意識するようになったのは、高校2年生のときです。

アジアユースパラという大会に日本代表として出場したことが、大きな転機となりました。









競技と仕事、どちらもあきらめないという選択


―FANCOMIに入社され、会社員と選手の「二刀流」として日々業務と練習に励まれていると思いますが、なぜその選択をされたのでしょうか?


風間
大学時代に進路を考える中で、「水泳を辞めて就職する」「選手として競技に専念する」「選手と会社員を両立する」という3つの選択肢がありました。

その中で、将来選手を引退したときに、社会人として自分の足でしっかりと歩んでいけるかどうかを考え、両立する道を選びました。



ーその中で、なぜFANCOMIへの入社を決めたのでしょうか?


風間
一番の理由は、選手活動と会社員の両立に対する理解が最も深かったからです。

他社では選手活動の比重が大きく、「会社員としては週1回出社すればよい」といったスタンスのケースもありましたが、それでは社会人として成長できるのか、不透明に感じる部分がありました。


その点、FANCOMIでは会社員として週3日勤務し、選手として週2日競技活動に取り組み、さらに日曜日は自主練習を行うなど、練習と仕事のバランスが明確に設計することができました。

この割合こそが、自分にとって最も理想的な両立の形だと感じ、入社を決めました。



ー日曜も自主練習とは、大変ですね!


風間
新卒で入社してからこのスケジュールで生活するようになり、自然と慣れていきました(笑)

今ではこの生活が当たり前なので、つらいと思うことはないです。



ー実際に入社してみてFANCOMIのサポート体制はいかがですか?


風間
競技活動に対する理解があることはもちろんですが、大会出場費や遠征費など、費用面での支援もいただいており、本当にありがたいと感じています。



ーパラ水泳について教えてください。


風間
パラ水泳では、選手一人ひとりの障害の種類(肢体不自由・視覚障がい・知的障がい)や、その程度に応じてクラス分けが行われます。
また、障害の程度によっては、スタート時に飛び込みではなく水中からのスタートが認められるなど、選手それぞれに配慮した特別なルールが設けられます。
こうしたルールは画一的なものではなく、個々の状況に応じて柔軟に運用されています。



ー風間さんの専門種目はなんですか?


風間
50mバタフライと50m自由形です。
ですが最近は100m平泳ぎもやるようになりました。



ー種目はどのように決めるのでしょうか?


風間

大きく分けて、2つの考え方があります。


1つ目は、「自分が泳ぎやすい型かどうか」という点です。障害の種類や状態は人それぞれ異なるため、自身の身体に合った泳法を基準に種目を決める方法です。私自身もこの考え方で、バタフライを選びました。


2つ目は、「実際にタイムが出やすいかどうか」という点です。
もともと平泳ぎは、あまり種目として意識していなかったのですが、昨年、パラ水泳における平泳ぎの派遣標準記録が発表された際、すでにその基準を狙えるタイムを出せていることが分かりました。
そこで、平泳ぎでも結果を残せる可能性があるのではないかと考え、新たな挑戦として取り組むことにしました。



ー「派遣標準記録」とは、どのようなものなのでしょうか?


風間
派遣標準記録とは、パラリンピックや世界選手権などの国際大会に日本代表として派遣される選手を選考する際に設定される制限タイムのことです。
この記録を突破することが、日本代表の強化指定や国際大会出場に向けた必須条件となります。
私の場合は、「この基準をクリアできる可能性がある」と判断できた、ということですね。









挑戦を止めない、その先へ


ー競技活動の中で、大変だったことや嬉しかったことがあれば教えてください。


風間
大変だったことは、FANCOMIに入社して間もない2019年に、パラ水泳の自身の専門種目であるバタフライの呼吸法に関するルールが変更されたことです。それまで認められていた息継ぎの方法が失格対象となり、さまざまな大会に出場しても失格と判定されることが増えてしまいました。
このままでは、得意種目であるバタフライで競技を続けることは難しいと感じましたし、水泳そのものをやめることも頭をよぎりました。



ーどのようにして、その状況を乗り越えたのでしょうか。


風間
とにかくがむしゃらに練習を重ね、失格にならない呼吸法を身につけました。
またメンタル面では、コロナ禍により大会に出場する機会が一時的になくなったことで、結果を急ぐ気持ちがリセットされ、自分の泳ぎに冷静に向き合える時間が生まれました。その中で、泳ぐスタイルを見直し、少しずつ変えていくことができたんだと思います。



ー嬉しかったことも教えてください。


風間
やはり、自己ベストを更新できた瞬間が一番嬉しいです。
直近では、昨年開催された「名古屋 ジャパンパラ水泳競技大会」で、50mバタフライの自己ベストを更新できたことが印象に残っています。



ー「神奈川県スポーツ優秀選手表彰」も受賞されましたね!


風間
それも本当に嬉しかったです。
これまでの競技活動を評価していただけたのだと思い、積み重ねてきた努力が報われたように感じました。



ー現在の目標を教えてください。


風間
直近の目標としては、今年5月に開催される、2026アジアパラ水泳競技への出場可否に影響する選考会で、参加標準記録を突破し、本大会への出場を果たすことです。
また、これまで取り組んでこなかった新たな挑戦として、100m平泳ぎにも挑戦する予定で、現在その達成に向けて調整を進めています。

さらに、2028年に開催されるロサンゼルス2028パラリンピック競技大会への出場も目標にして、日々練習に励んでいきたいと考えています。



ー進捗としてはいかがでしょうか。


風間
ロサンゼルス2028パラリンピック競技大会への出場には、タイムをあと数秒縮める必要があるため、引き続き努力を重ねていきます。



ー最後に読者の皆さまに一言お願いします。


風間
目標達成に向けて全力で取り組んでいきますので、ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします!


ー本日はありがとうございました!









【取材を終えて】

今回のインタビューを通して感じたのは、風間さんが「競技か仕事か」という二者択一ではなく、「どちらも続ける」という道を自然に選び続けてきたということです。
週3日はFANCOMI社員として総務の仕事に向き合い、残りの時間は選手として練習に打ち込む。その両立は決して簡単なことではありませんが、風間さんはそれを特別なものとして語ることはなく、むしろ当たり前のこととして、静かに積み重ねてきました。


そして、そんな風間さんの挑戦を、FANCOMIもまた自然体で応援しています。
「いちばんカッコイイやり方か?」という考えのもと、人の挑戦に線を引かず、個人の意思と歩みに寄り添い続けることも、私たちが大切にしている姿勢です。


これからもFANCOMIは、風間さんの挑戦を後押ししながら、二人三脚で歩み続けていきます。


(インタビュー担当:立薗)


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