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2018年12月期第4四半期決算説明会ダイジェスト

2/12に開催いたしました、アナリスト・機関投資家向けの2018年12月期第4四半期決算説明会から、一部ダイジェストをお届けします。

2018年第4四半期の結果は、売上高が353億4000万円で対前年同期比9.6%減、経常利益が43億6400万円で対前年同期比24.7%減という結果でした。

アドネットワーク環境の大きな変化など、2017年第3四半期から弊社の事業環境において起きているさまざまな事象への対応を進めている状況ですが、四半期売上高は直前四半期比で92%、対前年同期比で92%、売上高経常利益率が直前四半期よりさらに悪化し11%と今期最低となり厳しい結果になりました。

こちらが連結損益計算書です。

 

続いて2019年12月期連結業績予想です。

 
2019年通期は売上高342億円、経常利益37億2千万円、1株当たり期末配当金19円を予想させていただいております。

 
続いて第4四半期のセグメント別売上高の内訳です。

 

当社では「CPA型アドネットワーク事業」と「CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業」の2つのセグメントを設けているほか、2017年7月のシーサー株式会社の買収に伴い「その他」という項目を設け、そちらにシーサー株式会社の売上高を計上しています。

「CPA型アドネットワーク」には、アクションに対して広告料が発生する広告サービスを含めており、アフィリエイト広告サービスである「A8.net(エーハチネット)」の他、CPI(Cost Per Install・スマートフォンアプリインストール)型広告サービスの「seedApp(シードアップ)」「adcrops(アドクロップス)」もこのセグメントとしています。

こちらは昨年対比で4.6%減でした。

「CPC/ターゲティング型アドネットワーク」には、いわゆるアドテク(アドテクノロジー)領域のサービスを含めており、アクションに至る前の送客(クリック)に対して広告料が発生するCPC(Cost Per Click)型広告サービスの「nend(ネンド)」と、最適なユーザーへ広告配信するリターゲティング広告サービスの「nex8(ネックスエイト)」が該当します。

こちらは昨年対比で16.5%減となりました。

CPA型アドネットワーク事業のビジネスモデル紹介ページ>>
CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業のビジネスモデル紹介ページ>>
サービス紹介トップへ>>

 
  

国内最大級のアフィリエイトサービスであるA8.netは、ITP問題など広告市場の環境の変化に迅速かつ慎重に対応してきましたが、対前年同期比では3.3%減となりました。検索エンジンのアルゴリズム変更の影響を受けて売り上げが伸び悩む結果となりました。

稼働広告主数は上期は伸び悩んでおりましたが、下期でやや回復傾向になっております。月間新規メディア(アフィリエイトサイト)会員登録数はトレンドに大きな変化はありませんが、順調に増加しており、第4四半期で登録パートナーサイト数は250万を突破しております。

広告主の導入負担を軽減できる新しいトラッキング手法を提供開始>>

 
  

seedAppはアプリのインストールに応じて広告費用が発生するCPI(Cost Per Install・スマートフォンアプリインストール)型サービスですが、アプリの稼働状況に応じて費用を決定する機能を持ち、より広告主の広告効果・パフォーマンスに寄り添う内容になっています。

クローズド型アドネットワークとしてサービス開始から3年になり、この四半期は3億5千万円を突破し過去最高の売上高となりました。

 
  

adcropsもアプリのインストールごとに課金が発生するCPI(Cost Per Install・スマートフォンアプリインストール)型サービスです。

こちらは海外のアドネットワークに接続しており、多くの海外メディアに配信が可能です。

海外を中心に問題になっているアドフラウド(不正広告・広告詐欺)への対応を優先しネットワークの中身をよくする努力を続けていましが、こちらは2019年3月でサービス終了を予定しております。

 
  

nendはまだ対前年同期比では12.0%減と低い位置での推移が続いておりますが、ITPの影響や広告フォーマットの変更や広告配信先の選別などの対策が進んできました。第4四半期を底に徐々に増加トレンドにしていきたいと考えています。

対してnendの動画広告は順調に数字は積み上がってきており、国内最大級のネットワークを抱えている強みを活かして、こちらもトップラインを上げていきたいと考えています。

 
 

nex8はアドテクのプレイヤーとしてはDSP(※1)に当たる、消費者の属性や趣味嗜好をターゲティングして配信していくサービスです。

ITP問題により主力の配信手法であるダイナミックリターゲティングの売上が落ちており、現在サービスの中身を変えて広告効果を維持しながら対応している状況です。そのサービスの方向性も固まりつつありますので、2019年は再度成長していく領域にスライドしたいと思っております。

※1)DSP: Demand Side Platform(デマンドサイドプラットフォーム)の略。広告主の広告効果を最大化する仕組み。

 
 
海外戦略子会社アドジャポンは、本体のサービスと海外のサービスをつなぎ込むハブとしての機能と自身が独自に運営する海外向けのアドプラットフォームとしての機能を有しておりましたが、現在はグローバル市場におけるオンラインプロモーションの包括的な支援およびコンサルティング事業にサービスの中身を転換しております。今後も海外の広告主に積極的にアプローチし、代理店機能の強化と事業内容の体制作りを図ってまいります。

まだ営業利益は赤字が続いておりますが、少しづつ会社の価値を上げて改善していきたいと考えております。

 
  
シーサー株式会社は2017年7月3日付で子会社化し、7月より連結対象となりました。

こちらはブログシステム・Seesaaブログの運営を主力事業としている他、スマートフォンアプリの企画・開発、自社メディア運営など行っています。

2017年7~12月の累計に対して、現状は数字が弱くなっております。広告市場の環境変化への対応や新しいサービスを展開し立て直しを図っており、2019年は成長軌道に乗せていきたいと考えております。

 
最後に2018年の総括と今後の課題についてご説明させていただきます。

2017年第3四半期からはじまったITP(プライバシー問題)への事業対応はトラッキング方法の改良や、戦略の見直しで2018年をもってほぼ完了しました。
広告主及びメディアの皆様に安心してご利用いただけるようになったと思います。

アドフラウドやブランドセーフティー問題への対応も真摯に進めました。
努力はしたのですが、機能的にアドフラウドの排除が難しかったサービスは撤退し、今後も広告主の皆様に安心してご利用いただけるアドネットワークの構築を目指していきます。

ディスプレイ広告から動画広告の移行も大きく進めました。
今後さらに動画広告配信比率が高まるものと考えています。広告表現のクリエイティブも強化していきます。広告主の皆様には広告効果の高いメディアへの配信、メディアの皆様には収益の拡大を図っていただけると思います。

広告表現や著作権問題、プライバシーなど、ネット広告を取り巻く変化に対応しながら、成長していけるビジネスの基盤ができたと考えています。
今後も広告主、メディア、消費者の3者にメリットのあるサービス開発に注力し、いまの状況をより良い飛躍につなげられればと思いますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

 
決算説明会資料(全ページ)および決算説明会動画(質疑応答含む)は、当社コーポレートサイトにて公開しています。

  

詳細は下記よりご参照ください。

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