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第20回定時株主総会を開催いたしました

当社は3月27日(水)、第20回定時株主総会を開催いたしました。

開催日  :2019年3月27日(水)
場所   :アイビーホール青学会館 2階「ミルトス」
開始時刻 :午前10時00分
終了時刻 :午前10時56分 (所要時間 56分)

多くの株主様にご来場いただきました。
足をお運びいただきましたみなさま、誠にありがとうございました。

株主総会では下記のとおりご報告申し上げ、また決議を採らせていただきました。

報告事項
 1. 第20期(平成30年1月1日から平成30年12月31日まで)事業報告、連結計算書類並びに会計監査人及び監査役会の連結計算書類監査結果報告の件
 2. 第20期(平成30年1月1日から平成30年12月31日まで)計算書類報告の件

決議事項
  第1号議案 剰余金処分の件
  第2号議案 定款一部変更の件
  第3号議案 取締役6名選任の件
  第4号議案 監査役1名選任の件
  第5号議案 補欠監査役1名選任の件
  第6号議案 当社の取締役、執行役員及び従業員並びに当社子会社の取締役及び従業員に対し、ストック・オプションとして新株予約権を発行する件

決議内容詳細については、当社コーポレートサイト投資家情報ページにて公表している臨時報告書よりご覧いただけます。

 
株主総会後は、続いて会社説明会を開催いたしました。

まず大きな流れとして、「Windows 95」が発売された1995年から20年以上が経過した歴史の中で、ここ1~2年がターニングポイントになっていると捉えています。それはデジタル広告の規模が大きくなるにつれ、マイノリティからマジョリティになり、ネットをしっかり見ていかないと大変なことになるという意識が高まっている現状があります。

当社が直面している課題もこれに起因し、具体的には以下の4つになります。

1.ネット広告の社会的責任

こちらはまず、検索エンジン(Google) のコンテンツの順位付け問題があります。検索結果の表示に対して社会の目が厳しくなり、Googleも冒険できず、パブリックな情報や世の中でオーソライズされた情報を優先させるようになってきています。その結果、当社のアドネットワークのメディアへのユーザーの流入が減少するなど、アクセスに影響が生じてしまっています。

その他では、広告主のブランドを守るために、著作権に問題のあるサイトやフェイクニュース、社会的なモラルから逸脱するようなサイトへの広告配信がなされないようにしっかり管理していく必要があります。

2.優れたユーザー体験

スマホが登場して10年以上が経過し、スマホ利用に慣れてきているという現状があります。ユーザーは必要な情報のみ取得したいという欲求が高まっていますが、必ずしもサービスがそこに追い付いていないこともあります。ここにギャップが生じ、広告の表示に対しても、うざいと感じたり、不快感を持たれてしまうこともあります。うざかったり興味を持ってもらえない広告はスルーされてしまいますので、ユーザーにとってうざくない広告にしたり、うざい広告を減らす努力が必要だと考えます。

3.個人プライバシーの利用と広告

こちらは一昨年9月後半からApple iOS上で起きている問題です。
このiOSで、さまざまなWebサービスに使われる基本的な仕組みである「Cookie」の扱いが変更され、当社が創業以来19年間試行錯誤を重ね作り上げてきたトラッキング(広告効果捕捉)の手法を見直さなくてはならなくなりました。私たちの最大の強みは、広告効果を把握してお客様と一緒にその効果を高めていくことが出来ることです。トラッキングはそのために必要な仕組みであり、これに対して当社は現在も、さまざまな取り組みを続けています。

またEUは米国以上にプライバシーに厳しく、GDPR(General Data Protection Regulation)を世界中のサービスに順守させ、当社でも一部対応を進めているところです。

4.アドフラウド

こちらは現在、国際的・組織的な犯罪になっております。当社も世界のアドネットワークと結合し積極的に展開していたのですが、この海外戦略にブレーキをかけざるをえませんでした。アドフラウド問題は無視できず、再度見直し海外展開を計る必要があります。

2018年は、前述の課題への対応を最優先したり、複数のサービスの撤退や8月のアルゴリズム変更の影響で下方修正になってしまったりと、守り中心になってしまいましたが、今期は徐々に攻めの姿勢も打ち出していきたいと思っております。

具体的には、顧客目線(顧客と一緒に売上を作っていく)を徹底し、消費者、メディア、広告主、この3者のメリットを最大化するアクションを追及します。
攻めの部分では、新規サービスへの挑戦があげられます。ネットがなぜ利用されるのかという原点に戻り、新しいサービスの創出を目指します。

 
今期、当社のサービスをどのように展開していくのかは、以下の通りになります。



今期の連結業績は、以下の通り予想させていただいております。

ネット広告は消費社会になくてはならない社会インフラです。ネット広告はネット上のあらゆる無料サービスを支えており、アフィリエイト広告は多くの個人をエンパワーメントしています。消費者は企業からの直接的な情報ではなく、消費者の利用体験など、比較できる情報を求めています。その潤滑油となるのがアフィリエイト型の広告です。情報の伝え方や購入目的は変化しても、消費者が求める「より良い消費への欲求」は不変だと考えます。

今後もネット広告の在り方を巡り、社会から様々な要求がされると思いますが、私たちはそれを一つ一つ着実に乗り越えていき、この逆風の18カ月あまりで、その力を得たと確信しています。

ネット広告の市場伸長率が鈍化する局面では、その成長に懐疑的な見方もされると思いますが、国内のEC化率はまだ6%程度です。ネット広告の本質的な強みである、効果を捕捉できるという成功報酬型の広告市場は、成長余地がさらに大きいと考えます。

私たちファンコミュニケーションズは、本年、創業20周年を迎えます。

次の20年のために、さらに成長できる企業になるために、社会から求められる企業になるために、新しい価値を生み出す努力を、継続したいと考えます。

引き続きのご支援、よろしくお願いいたします。