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2019年12月期第1四半期決算説明会ダイジェスト

5/9に開催いたしました、アナリスト・機関投資家向けの2019年12月期第1四半期決算説明会から、一部ダイジェストをお届けします。

2019年第1四半期の結果は、売上高が87億2400万円で対前年同期比3.4%減、経常利益が9億6700万円で対前年同期比21.1%減という結果でした。

アドネットワーク環境の大きな変化など、2017年第3四半期から弊社の事業環境において起きているさまざまな事象への対応を進めてきており、四半期売上高は直前四半期比で107.5%で、3四半期ぶりに増収に転じました。売上高経常利益率は直前四半期とほぼ同じ11%で、まだまだ利益改善のための売上高が足りない状況が続いています。3月は1年8ヶ月ぶりに月次売上高で僅かに昨対を超えることができましたが、引き続き厳しい状況に変わりないという認識です。

こちらが連結損益計算書です。

 

続いて2019年12月期連結業績予想です。

 
通期に対しての進捗率はおおむね4分の1を超えており、売上高、営業利益とも、現在のところ計画に沿って推移している状況です。

配当金については、今期は昨年と同じ19円を予想させていただいております。

 
続いて第1四半期のセグメント別売上高の内訳です。

 

当社では「CPA型アドネットワーク事業」と「CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業」の2つのセグメントを設けているほか、2017年7月のシーサー株式会社の買収に伴い「その他」という項目を設け、そちらにシーサー株式会社の売上高を計上しています。

「CPA型アドネットワーク」には、アクションに対して広告料が発生する広告サービスを含めており、アフィリエイト広告サービスである「A8.net(エーハチネット)」とCPI(Cost Per Install・スマートフォンアプリインストール)型広告サービスの「seedApp(シードアップ)」をこのセグメントとしています。

こちらの売上高は対前年同期比で1.5%減でした。

「CPC/ターゲティング型アドネットワーク」には、いわゆるアドテク(アドテクノロジー)領域のサービスを含めており、アクションに至る前の送客(クリック)に対して広告料が発生するCPC(Cost Per Click)型広告サービスの「nend(ネンド)」と、最適なユーザーへ広告配信するリターゲティング広告サービスの「nex8(ネックスエイト)」が該当します。

こちらの売上高は対前年同期比で7.4%減となりました。

CPA型アドネットワーク事業のビジネスモデル紹介ページ>>
CPC/ターゲティング型アドネットワーク事業のビジネスモデル紹介ページ>>
サービス紹介トップへ>>

 
  

国内最大級のアフィリエイトサービスであるA8.netは、ITP問題など広告市場の環境の変化に迅速かつ慎重に対応してきており、売上高は対前年同期比で1.4%増となりました。

稼働広告主数は対前年同期比で90件増加しており、登録パートナーサイト数も対前年同期比7.1%増と順調に推移しております。

広告主の導入負担を軽減できる新しいトラッキング手法を提供開始>>

 
 

seedAppはアプリのインストールに応じて広告費用が発生するCPI(Cost Per Install・スマートフォンアプリインストール)型サービスですが、アプリの稼働状況に応じて費用を決定する機能を持ち、より広告主の広告効果・パフォーマンスに寄り添う内容になっています。

クローズド型アドネットワークとしてサービス開始から3年半になり、この四半期は4億円を突破し過去最高の売上高となりました。

 
 

nendの売上高はまだ対前年同期比では14.0%減と低い位置での推移が続いておりますが、広告フォーマットの変更や広告配信先の選別などの対策が進んできました。第1四半期を底に徐々に増加トレンドにしていきたいと考えています。

対してnendの動画広告は順調に数字は積み上がってきており、国内最大級のネットワークを抱えている強みを活かして、こちらもトップラインを上げていきたいと考えています。

 
 

nex8はアドテクのプレイヤーとしてはDSP(※1)に当たる、消費者の属性や趣味嗜好をターゲティングして配信していくサービスです。

ITP問題により主力の配信手法であるダイナミックリターゲティングの売上が落ちており、現在サービスの中身を変えて広告効果を維持しながら対応している状況です。まだまだ厳しい状況ではありますが、サービスの方向性を定めつつ、2019年は再度成長していく領域にスライドしたいと思っております。

※1)DSP: Demand Side Platform(デマンドサイドプラットフォーム)の略。広告主の広告効果を最大化する仕組み。

 
 

海外戦略子会社アドジャポンは、本体のサービスと海外のサービスをつなぎ込むハブとしての機能と自身が独自に運営する海外向けのアドプラットフォームとしての機能を有しておりましたが、現在はグローバル市場におけるオンラインプロモーションの包括的な支援およびコンサルティング事業にサービスの中身を転換しております。営業利益が昨年の赤字から第1四半期は黒字に転換してきており、今後も海外の広告主に積極的にアプローチし、代理店機能の強化と事業内容の体制作りを図ってまいります。

 
 

シーサー株式会社は2017年7月3日付で子会社化した会社で、こちらはブログシステム・Seesaaブログの運営を主力事業としている他、スマートフォンアプリの企画・開発、自社メディア運営など行っています。

営業利益は昨年通期で黒字でしたが、第1四半期は赤字という結果になっております。広告市場の環境変化への対応や新しいサービスを展開し立て直しを図っており、2019年は成長軌道に乗せていきたいと考えております。

 
最後にネット環境の変化と対応についてご説明させていただきます。

Googleアルゴリズムのアップデートが3月中旬より実施され、医療・健康(整体・治療院、健康食品)、美容(コスメ、エステ)、不動産(賃貸、買取)、求人、ペット、回線などのカテゴリーで広範囲に影響がでております。こちらは順次対応をすすめています。

ITP問題に関しましては、A8.netにおいて全プログラムの約9割の対応が完了しています。これによって、影響値は発生成果の11%程度という当初の想定が、最大1.1%程度まで低下しています。一方、3月にITP2.1がリリースされ、8日目以降のクッキーが利用できなくなったため、順次対応をすすめています。このリリースによるA8.netの影響値は、8日目以降の成果発生比率が約4%のため、全体の成果報酬を100%とした場合、ブラウザの割合などを考慮すると最大1.5%程度が影響の範囲となると想定しています。こちらに対しては、今後リリースが予定されているITP2.2では、24時間以降のクッキーが利用できなくなると公表されているため、その影響範囲も考慮し、またGDPRの考え方に準拠した対応を同時に進めています。足元では、ITP2.1対応のブラウザの利用率はiOSユーザー全体の25%程度であり、0.38%程度と影響はまだ軽微です。

Googleのクッキー利用制限に関しましては、現在、公表されている情報を確認する限り、当社においては既に対応が済んでおり、影響はほぼないと考えています。

Better Ads Standards (広告フォーマット規制)に関しましては、7月19日にアジア地区のクロームブラウザにおいて実施が予定されておりますが、当グループにおいては、既に対応が進んでおり、影響は軽微と考えています。

検索エンジンへの対応や広告フォーマット、トラッキングの問題など、ネット広告を取り巻く変化に対応しながら、成長していけるビジネスの基盤ができてきたと考えています。
今後も広告主、メディア、消費者の3者にメリットのあるサービス開発に注力し、いまの状況をより良い飛躍につなげられればと思いますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。

 
決算説明会資料(全ページ)および決算説明会動画(質疑応答含む)は、当社コーポレートサイトにて公開しています。

 

詳細は下記よりご参照ください。

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